セキュリティの感心があれば、是非とも読んでいただきたい本

◆2021年6月20日(日)江別は晴れ

 




第5の戦場 サイバー戦の脅威

祥伝社

◆セキュリティにちょっとでも感心のある方は是非!


著者は私のセキュリティ・アイドルと言える。

私は著者のファンであり、「おっかけ?」に近いかもしれない。

セキュリティの講演に、大阪や東京まで、自腹を切って話を聞きに行った。その位、話が面白くタメにもなった。

元陸上自衛隊サイバー戦闘部隊・初代隊長という肩書。

除隊後は、シマンテックやラック社ファイアアイというセキュリティの大御所の顧問を歴任されてもいた方。

本に書ききれない「書けないけど喋ることは出来る」という話題がとにかく面白かった。

 

 

冷戦時代は、ロシアから「トーキョー・エキスプレス」という領空侵犯の戦闘機が来る。

どこにまで侵入すると、

何分で迎撃機が上がってきて、

どんな対応をして、

などなど、日本の自衛隊の防空システムの対応能力をキッチリ見定めて、能力を数字的に計って、いざ有事の際は、日本の防空システムを無力化するような攻撃をする。

そのための「観測侵入」が、頻繁に行われていたらしい。そのあたりのエピソードを面白おかしく伝えてもらえる。

戦争は、

陸・・・陸上戦
海・・・海上戦闘
空・・・航空機戦闘
宇宙・・・宇宙空間での戦闘


そして五番目がサイバー空間での戦争、とのこと。

 

そしてサイバー空間では、セキュリティ対策が戦争にも、個人にも非常に重要であると説く。

 


セキュリティ・・・個人情報のお値段?

アンダーグラウンドで「ニーズが高い」のは、今も昔も「クレジットカード情報」とのこと。

闇マーケットで売買される不正入手のセキュリティ情報の約3割がこれにあたるらしい。

価格は10円~2500円程度!

次いでニーズがあるのが銀行口座情報、こちらの単価は、1000円~10万円程度とのこと。

(この本が出たのは2011年だから、現在は多分もう少し値が下がっているのではないかと思う・・・吉川注)

 

 

さらには現在、官庁や病院などで良く見られる「クローズド(インターネットに物理的につながっていない)ネットワーク」。

インターネットにつながっていないから安心?という心理が働くのだけれども、実はそれが最近は最も怖い、侵入方法はいくらでもある・・・

まあ、セキュリティに携わるものなら当たり前の情報なんだけど、非常にわかりやすく解説していただけている。

 

個人のセキュリティで言えば、

・風邪が流行っている時は人込みには出ない

⇒ネットでは「怪しいサイトには行かない」

・風邪が流行っているからマスクをする

⇒ネットでは「アンチウィルスソフトを使う」

・帰ったら手洗い、うがいをする

⇒ネットではセキュリティパッチを当てる

・体調の変化を感じたら、すぐ医者に行く

⇒ネットでは「おかしいと感じたらすぐ専門家に相談する」

・風邪をひいたと思ったら他者に移さないように

⇒無償のソフトなど「怪しい」と思ったら絶対に使わない

 

また、企業の場合はどうしなくてはいけないかなどなど、セキュリティの教科書と言う趣でもある。

 

私が一番共感できるのが、

セキュリティで一番大事なのは、人の部分であり、教育である・・・・とされている点だ。

ここは本当に共感できる。


私も、一番のセキュリティ対策は人の心に向けた「教育」であると考えているからだ。

 

どんなに素晴らしいシステムがあったとしても、人のケアレスミスや故意によって、そのシステムはあっさりと崩壊したり、使い物にならなくなってしまう。

ちょっとした不注意やミス、あるいは故意で大きなセキュリティ事故はいとも簡単に発生してしまう。

人の心に、しっかりと根を張るような、基本的な事柄を繰り返し繰り返し徹底してゆくこと。

これがセキュリティ対策の王道。

 

そのことを、素人にも非常に分かりやすく語りかけてくれる、良書。

 

おすすめである。

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このページは、よしかわゆういちが2021年6月20日 22:37に書いたブログ記事です。

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