◆20-6と20-10
なんの数字と思われるだろうか?(すぐにわかった方は相当なサッカーファンであると折り紙をつけられよう)
20-6はシュート数。
日本代表20本に対し、韓国はわずか6.
20-10はファウルの数。
日本代表20に対し、韓国は半分の10。
まあ、この数字が今日のすべてを表しているのではないかと思う。
そう、韓国は日本の「半分」しかファイトしていなかったという事でもある、わけだ。
日韓戦でのいつもの韓国であれば、ファウル数が日本より少ないことなどほぼありえないはず。上回る事はあっても「半分以下」などということは無かったはず。
日韓戦といえば、どんな時でもワールドカップの本戦緒戦のように、それが仮に親善試合・フレンドリーマッチだっとしても、ヒリヒリするような緊張感の中で気持ちと気持ちがぶつかり合うような闘志を見せて来る・・・それが日韓戦での韓国の姿だったはず。
今日の韓国の選手たちはヨーロッパ組が一人だけ、という言わば「二軍」のメンバーだったのかもしれない。
さらには、とてもコンディションが良かったとは言えない状況だったのかもしれない。
そのくらい、覇気の無い戦いぶりだった。
そういう意味では、3-0というスコアは、「物足りない」とも言えるかもしれない。
大迫は・・・さすがだった。彼がボールを持つとタメが出来るので攻撃に厚みとリズムが出る。
2ゴールを演出したのはさすがのポストプレーと言えるだろう。
でも、やっぱり彼自身のゴールが欲しいところだった。やはり大迫に絶妙の配球をしてくれるのは中島翔。彼がいてくれると、どんな局面であろうと大迫がいる場所に、大迫が欲しいボールが入ってくる。中島がいるだけで大迫が一つパワーアップする。その位の存在。
中島がいてくれなくても、MAXのパフォーマンスを見せて欲しい。
南野・・・絶対決めなきゃいけないところで決め切れないのは・・・今日の相手だから許されたけれども。
遠藤航・・・いやはや、この選手こんなに巧かったっけ?と思える位今日は素晴らしかった。ボランチで今日は1対1で負けた局面はひとつも無かったのではないだろうか?とにかく、相手の動きに対しての読みがすばらしく、韓国のアタッカーたちに仕事をさせていなかった。韓国のシュート数わずか6本というのは、正に彼の仕事だ。
そして、後半にはckからのヘッドでのビューティフルゴール。吉田にマークが手中したところをノーマークで確実にネットを揺らした。
私の個人的MOMは文句なしに彼だ。
山根・・・国内組・Jリーグ組でも代表でやれる!という処を見せてくれたMVP級の活躍。右サイドバックは酒井で不動のポジションだと思っていたけれど、山根も捨てがたい・・・というより山根の方がいいんじゃないかと思える位キレていた。
もともと日本代表のサイドバックは、左の長友にしても右の境にしても「サイドを駆け上がってクロス」というのがパターンだった。
しかし、この山根は、自分で勝負に行ってシュートを放つアタッカータイプのサイドバックだ。この存在は非常に貴重ではないかと思う。
何より「国内組でも所属クラブで良い仕事をしていれば、代表でも使ってもらえる」とアピールしてくれたのは、海外組にも強烈な刺激にもなり、国内組のモチベーションをあげてくれた点でも大きかったと思う。
いいね、山根!
浅野・・・出場時間は短かったけれども、スピードで相手をかく乱。引き気味の相手ですら一瞬で相手を置き去りにしてしまうスピードは魅力。ワールドカップのアジア予選。ガチガチに引かれる相手にも、それをこじ開ける良いアクセントになってくれると思う。
スタミナのキレた大迫の代えというより、むしろ浅野を先発させても良いのでは?と思えるデキだったと思う。
という位、良い出来の選手たちも多かったけれども、やっぱり韓国の選手たちがメンタルもフィジカルも、コンディションも弱くて、つまらなくもある試合だった・・・