でも先週とは違い、全員小学生・・・ジュニアだね、これは。
しかし、参加者が9名!
一番、理想的に生徒さんを見てあげられるのは私は5名くらい。
それを超えてくると、どうしても一人に丁寧に対応すると、
他の生徒さんに「待ちの時間」が発生するので難しいのです。
なので、大人数の時は、
・(比較的)長い距離を滑る事を多用
して、テンポやリズムを大事にします。
ただ、大人数になると、「伝言ゲーム状態」が発生します。
私の直後を滑る方は私の「お手本」に忠実に滑ってくれるのですが、
長い列の最後尾になると、もう「お手本とはかけ離れた滑り」になってしまうのです。
列の中の一人が、私と違う滑りをしてしまうと、今度はそれが「お手本」になって「違った滑り」が伝わってしまうのです。
それを回避するためには・・・・大勢で列になって滑るときは、
・こまめに滑り順を変えてあげる
事を徹底します。
今日は9人だったので、仮に3班にわけて、班ごとに私の後をローテーションしてもらいます。
◆
今のスキー板はカービングスキーなので、ちょっと傾けてあげるだけで、スキーはターンを始めてくれてしまいます。
体軸を内側に傾けるだけで、スキーは気持ちよく曲がってくれるのです。
でも、これ(体軸を内側に傾ける)を使ってターンをすると、スピードが出てくると制御できなくなってしまいます。
緩い斜面なら良いのですが、ちょっと急斜面になったり、デコボコがあったりすると、もうターンを制御することができなくなってしまってすぐ暴走してしまうのです。
スキー板を斜面に対して「足首をひねるように回しこむ」(専門用語で「迎え角を作る」)
→そうすることで雪面からの抵抗をスキー板が受け取れるようになる
という動作がどうしても欲しいのです。
そして、それはプルークスタンス(スキーを「ハの字」に開いて滑る)ことで実現できます。
でも、そのプルークスタンスで滑り続けることは、「常に雪面からの抵抗」を受け続けることになり、脚力に相当負担がかかるのです。
小学生は、まだ脚力が乏しい・・・ので、午前二時間、午後二時間の計4時間はちょっと厳しい事も多いのです。
なので、休み休み滑るのですが、それでも時間が余り気味になってしまいます。
でも、時間を余して講習を終えてしまうと、今度は親御さんからクレームがついてしまうこともあります。
「講習費を払っているのに、手抜きをされた」
と、思われても仕方ないですよね。お金を払っていただく立場からすると、その気持ちはよくわかります。
なので、「足に来てるな~ちょっと辛そうだな・・・」と感じたら、私は、
・デモンストレーション
の時間を作ることにしています。
スキーを外して、座らせて、私の滑りを見てもらって「イメージ」をつかんでもらうのです。
でも、これ、実は講師がものすごく大変なんです。
4ターン見てもらうとしたら、4ターンするための距離、私は雪山を上らなくてはなりません・・・(汗
また、飽きることなく一息入れるのに、
・スキーじゃんけん
なんかもやってみます。
スキーを閉じて揃えたらグー
スキーを前後にずらしたらチョキ
スキーを横に開いたらパー
私に勝ったら、私のポケットの中のチョコを一粒もらえるのです。
これ、馬鹿にしたものではないんですよ。
瞬間的にスキーを閉じたり開いたり、前後にずらしたりすることは、スキー操作を素早く行うトレーニングにもなります。
◆
今日は、プルークスタンスで、とにかく「外足(ターンするときの外側の脚)」に重心を乗せる・・・という事を徹底しました。
しかし、これがまた難しい・・・
外足にしっかり体重を乗せて欲しいので、
体を外側に傾けて外スキーに体重を乗せようとお手本します。
→そうすると、子供たちは「上半身だけ傾けて」お手本をまねします。
→上体が傾くだけで体重が乗りません・・・
なので、
外足側のストックを引きずるようにターンするお手本をします
→ストックを引きずろうとすることで、やや態勢が低くなります
→しかし、膝や足首が入らないので、やはりまだ棒立ち気味で荷重感(体重の乗り)が少ない
今度は、
膝頭を「スキーのトップに押し付ける」「ブーツの脛を感じるように」曲げながらターンするお手本をします。
→そうすると、膝はしっかり入るけど、外側への傾きが無くなってしまう
◆
あの手この手、いろいろなトレーニングバリエーションを駆使して、滑ります。
基本は、自分も楽しみながら滑ることが大事だと私は考えています。
私自身が楽しくなれないと、生徒さんも楽しくなれないですからね。
今日も最後の方では、みんな見違えるようにうまくなってきて、楽しそうに滑ってもらいレッスンを終えることが出来ました。
ありがとうございました。
でも、今日は疲れた~