巨人が弱かったのではない、ホークスが長けていただけなのだ 2020日本シリーズ観戦記

◆2020年日本シリーズ

第4戦

ソフトバンクホークス 4-1 読売ジャイアンツ

第4戦

(ソフトバンクホークス オフィシャルwebより

◆精魂込めてもぎ取った先取点の直後に・・・

打順を大幅に入れ替えてきた巨人は必死だった。

一球一球に魂を入れて臨んできた。

若林は食らいつくようなバッティングでスライダーを右中間へ運び、坂本は若いカウントから積極的な好球必打でフルスイングして左中間にタイムリー2ベース。

打席からほとばしるような気迫を、巨人の選手たちは隠すことなく表に出してきていた。

結果三振したとはいえ、中島も10球以上もファウルで粘りに粘った・・・・

巨人は総力で先取点をもぎ取った・・・苦労して苦労して、まず先取点を奪った。

しかし、そのわずか数分後・・・・

柳田が初球をフルスイングした打球はライトスタンドで弾み、あっさりと逆転。

そしてさらに、その次の回「9番バッター」の甲斐に2ラン・・・・

苦労して苦労して得た得点を、いとも簡単に逆転され、気持ちを整理する暇もなく追加点を奪われる・・・


◆千賀が巨人打線をぶち壊した?

昨シーズンの日本シリーズで、徹底したインコース攻めで坂本、丸、岡本を沈黙させた千賀は、今年は外角をうまく使っての配給。

坂本には、外角一辺倒の配給で、ここぞ、の時にインコースに強いストレート。

それを見ていた岡本には強いストレートをインコースに。

昨年の「強烈なインコース攻め」のイメージを残しながら。坂本には「インコースいつ来る?」と思わせ、

岡本にはその坂本への「アウトコースに散らす」状態を見せておいて、インコース攻め。最初の対戦ではバットをへし折って見せた。

昨日も書いたけれども、

そのあとの第二戦の石川は、そうした千賀の責めをうまく継承するだけでなく、変則的なモーションとテンポで巨人打線のタイミングを狂わせた。

第三戦のムーアは正統派のフォームのパワーピッチャー。

間に変則フォームの石川を挟むことで、正統派・変則・正統派とタイミングを狂わせ続けることにホークスは成功した。

◆巨人が弱かったのではない、ソフトバンクが長けていたということだ

巷では、「巨人完敗、弱い巨人」というフレーズが飛び交っている。

その通り、ホークスの圧勝ではあった。

しかし、巨人が弱かったというのは、ほんの少し違うのではないかと思えて仕方がない。

圧倒的な戦力差はあった。

力に差が無かったとは言わない。

でも、0-4になるほどの「差」があったのかというと、私はそうではないと思っている。


差があったのは「経験値と戦略・戦術」ではないかと思うのだ。

ピッチャーの配しかただけではない。

第二戦の11-2で迎えた九回。ソフトバンクは満塁でバッターは甲斐の局面。すでに9点差の最終回。

甲斐の打球はピッチャーゴロ。


ダブルプレーを焦った大竹が悪送球をすると、三塁走者だけでなく、二塁走者までもが生還。点差が大きく離れていても走者は「隙あらば次の累、生還へ」という意識が徹底していた。


このプレーに私は鳥肌が立つ思いだった。


9点も差をつけておいて、なお、相手のわずかのミスをついて全力で得点を取りに行く。普通はこの点差なら、ここまでチャージはしないだろうまに。

ホークスの戦術は、「ゲームセットまで得点を奪いに行く」というもの。一つ一つのプレーがどれ一つとっても手抜きなしの全力疾走、全力勝負。

それを全選手が忠実に実行しきっていた・・・ということ。

ジャイアンツが弱かったのではなく、ホークスの選手たちの「勝つためにはどうすべきか」という戦術浸透が、チームとして経験値と戦略が長けていた。

私にはそう思えて仕方がない。

もう少し野球が見たかったところだけれども、残念。

来シーズンは、われらがファイターズがこの場に立ってほしいものだが、原巨人の逆襲とそれを迎え撃つ工藤ホークスとの戦いを見たい気もする。

来年の日本シリーズが今から楽しみで仕方ない。(笑

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このページは、よしかわゆういちが2020年11月26日 23:04に書いたブログ記事です。

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