全作品を舐めるように読みつくすと、私は、良い読者ではなくなったようだ? ジェフリーディーヴァ・ゴーストスナイパーを読む

◆今日の通勤のお供はコイツ


ゴーストスナイパー(上・下) ジェフリーディーバ著(文春文庫 907円)

★★★☆☆(3.5)

◆ディーヴァーにとって、私は良い読者ではなくなった?

今回でアメリアサックス・リンカーンライムのシリーズは、10作目。どれもこれも面白く、ツイスト(どんでん返し)あり、一粒の砂粒から犯人にたどりつく?あり得ない緻密な推理ありと、毎回ディーヴァのストーリーテラーぶりに圧倒させられてきた。

ところが、前作のシャドウ・ストーカー辺りから、私の「読み方」が変わってきてしまったかもしれない。

単純にストーリーに入ってゆくのではなく、「こいつは犯人のようで、多分あとでツイスト(ひっくり返し)がある」とか、「このストーリーの結論はこのままでは、終わらない、「もうひとひねり」くるかもしれない」と、身構えて、歌が似ながら読むからだ。

要するに一筋縄ではいかない、ウラを読みながら読む、意地の悪い読者・・・になっているのかもしれない。

騙されないぞ!と、思いながら読むから、または、作者はコイツを犯人と思わせておいて、実は違うんだろうなと身構える。で、案の定、今回は「やっぱりね」の結論だった。

10作で「やっぱりね」と感じたのは初めてでもある。


ストーリーそのもののは、面白い。ハッキリ言ってメチャクチャ面白いと言っていいだろう。

アメリカの諜報組織の犯罪(殺人)を極秘裏に捜査する。国家的組織の犯罪、そして「現場」はなんとアメリカ国外。国外の現場を操作する?今までにないシチュエーションで、スケール感があり、テンポも文句なし!

登場人物たちが年月を重ねて変化/成長している。ライムとアメリアの関係性が成熟して、もはや恋人関係を隠そうともしなくなる描写が微笑ましくすらある。このあたりの「シリーズとしての成長と熟成」と、「読者の慣れ」は、不可分の関係なのだと思う。

 

恐らく、初めてディーヴァをこの作品で読む方は絶賛の嵐だろう。

でも、何作も作品を読み込んだ方には、慣れ飽きが出始めるのかもしれない。


良い読者(素直にストーリーを追う読者)ではない読者が増えてきて、さて、ディーヴァはこれからも私を「あっ!」と言わせ続けてくれるだろうか・・・

楽しみでは、ある。

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このページは、よしかわゆういちが2017年12月14日 23:25に書いたブログ記事です。

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