研修復習・SDGs持続可能な開発目標 を振り返る

◆2017年11月26日(日)江別は雪

研修、忘れないうちに復習しておこう。

SDGs

SDGs(エスディージーズと読みます)持続可能な開発目標。

先日の横浜での研修 の忘備録。

◆サスティナビリティ

私の会社では、かなり以前からスローガンとして流布され啓発されているワードなのだが、今一つよくわかっていなかった。「持続可能な企業」を目指す・・・という事だそうだが、ピンとこない・・・(笑)

今回の研修はその「世界版」というところだ。

まず、2015年国連加盟国が全会一致で「2030年あるべき世界のありかた」を求めてゆくために共通の開発目標を定めた・・・というところの認識から始まる。

なんだなんだ?そんな国際目標(開発目標)があったのか?存在すら知らなかったぞ・・・という感じである。

地球温暖化、世界各地で発生する紛争・・・そうしたリスクを踏まえ、回避し、人類・世界が豊かに反映してゆくために各国・国民がどうしていったらよいのかを学ぶ研修。それが今回のテーマで、今回はそれをゲームで楽しく学ぶというものなのだ。


◆カードゲームSDGs2030

まず、グループ(または個人)にカードが配られる。最初に一定額の「お金」と「時間」、そして「目標」のが記されているカードだ。

SDGs7

目標・・・人生の最終目標 たとえば「大いなる富(お金持ち)」だったり、「悠々自適の生活」だったり、「環境保護の闘士」だったりする

つまりは「自分の人生をどうプランニングしたいか?」を設定するという事だ。

そして、買うものは「プロジェクト」

プロジェクト・・・多くは公共事業。社会的インフラを整備することで人生の最終目的に到達する。つまり参加者は、自分の人生を充実させる「手段」を買うということだ。

SDGs3

配られるカード

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例えば「交通インフラを整備する」というプロジェクトを買う(実行する)これには、お金300のカードと時間1のカードが必要。

プロジェクト(公共事業)が達成されると、交通インフラ整備の効果として、経済が循環し時間が短縮され、人々は時間的な恩恵にあずかることになり、お金1000と時間1、それに次の意思カードをもらうことになる。さらに、プロジェクト達成の暁には国家が(少し)良くなるので、各種(経済・環境・社会)ポイント(色別のマグネット)が渡される

意思カードには、やりがいや情熱だったりする物事が記されている。実際の人生ではお金や時間より、やりがいを重視している人々もたくさんいるので、それも考慮するということだ。

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(以上、主催者である イマココラボ さんのHPより抜粋)

SDGs4
与えられるのは、お金と時間、そして、世界に与える影響、カード

SDGs8
与えられる目標(私の場合は「悠々自適」(な余裕のある暮らし))

SDGs9
購入するプロジェクト
ここでは、「水資源の分配制度策定」つまり、水を安定して使える社会的インフラ・・・ということ。
これを購入(この公共事業を実施)するには、世界(社会に)「環境」マグネットが7個以上溜まっていないとダメ。
つまり、「みんなが環境に意識した行動を起こしていない」と、そもそもこのプロジェクトが実行できないということになる。

このゲームを進めてゆくと、参加者プレーヤーは、まず「自分の目標」を達成しようとする。それに沿って、プロジェクト(公共事業)を買ってゆく。

私の参加したゲームでは、おおむね中盤位に各プレーヤーが個人の目標を達成するか、もう少し・・・という結果になった。

そして、手元には、お金や時間が少し余ったり、購入して実行していないプロジェクト(公共事業)が余る・・・という結果にもなった。

そして、自分の目標を達成するためには、プロジェクト(公共事業)を買わずに、プレーヤー同士が欲しいものを直接取引するようにもなった。そうなると、プロジェクトが実行されないので、結果としてマグネット(国としての繁栄)がもらえない・・・そのため「個人は潤っても国全体は潤わない」という結果にもなった。

結果は、こんな感じ(少し修正しています)

SDGs1

な~るほど。

各国(個人)が自己最適、部分最適に走ると「経済」が最優先されて、「環境」や「社会」が後回し・・・ってか顧みられない・・・という事になる。かくいう私のチームも「まず自分(の目標)つまり経済的交換)達成」に走ったで、他を顧みる余裕はなかった。

そこで、発生したことはマクロベースでみると、経済は発展繁栄したが、環境は顧みられず乱獲伐採、公害がめちゃめちゃ発生して、貧富の差が超拡大した社会・・・が生まれた・・・ということだ。

そこで一度、頭を冷やす一言が司会者より入る。

「皆さんの活動の結果、国(世界)はどうなりましたか?それで、本当に良いのですか?」

いくら何でも、バランスが悪すぎる、もう少し環境や貧困の克服などにも目を向けるべきなのでは?という考えが自然に発生する。

すると何が起きたか・・・?

再度ゲームを実行すると、各国(チーム)で「余った時間や、お金、プロジェクト」を出し合って、「全体を良くするプロジェクト」を購入しようとする動きが出て来た。

各国(プレーヤー)から、「〇〇余っている人いませんか?こちら、▲▲が足りないんです~」という声が、会場のあちこちで飛び交い始めた。


終わった時の状態

SDGs2

皆(各国)が、世界の状況を確認しながら活動した結果、非常にバランスに良くなった。改めて並べてみるとよくわかる。

SDGs1SDGs2

これは、「世界全体の状況」(ボード上のマグネットの状況)が可視化され、よくわかり、「自分の活動の結果が世界の状況にどう影響するか」がわかっていると起きうる現象という事が良くわかる。

つまりは「全体の状況」の可視化と、「自己の活動の結果がどう全体に影響するのか」を認識できる・・・・と、全体最適への動きが活性化されるという事なのだ。

これは、非常に面白かった。

特に、誰に強制されるでもなく、ボードの動きにプレーヤーが注目しだしたとたんに「世界が動き出した」=「全体の向上に取り組み始めた」動きが出たことが・・・だ。

これは私が「桃組」で、勉強してきた「贈与の理論」の実体験版でもあるな・・・という理解でもある。


◆衣食足りて礼節を知る?

しかしながら、この「サステナビリティ・ゲーム」は致命的な弱点がある。

それは、私自身が、「自分の目標値が達成されて」・・・初めてボード(世界全体)を見る余裕が出来た・・・という事実だ。

つまり、「まず自分(自国)の状況が満たされるような状況でないと、世界の状況など顧みることが出来ない」という事でもある・・・という事だ。

我が国にも、古来、「衣食足りて礼節を知る」ということわざがあるが、まさにそれである。

ただ、「全体を可視化し、自分の活動(行動)の結果が全体にどう影響するか」が理解できると、ひとは全体をみて行動がとれるようになる。という事は、どんな組織でどんな活動をしていても活用できる原則だろう。

 

非常に面白く有意義な研修だった。せっかくなので忘れずに振り返りたい。

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このページは、よしかわゆういちが2017年11月26日 01:35に書いたブログ記事です。

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