お笑い芸人は、24時間365日芸人なのであった・・・又吉直樹 火花を読む

◆2015年11月5日(木) 江別は寒い・・・






火花

文藝春秋 1200円(税別)

 

◆芥川賞受賞作を読む

賛否両論分かれるだろう一冊だろうな・・・というのが、読後の第一所感。

多作ベテラン作家達のの流麗な文章を読みつけてしまうと、
いかにも読みにくい、ゴツゴツとした、こなれていない一人称モノローグ。

人によっては、この読みにくさ・・・だけでも評価が下がるかも知れない。

そして、筒井氏も指摘しているとおりの太宰治ばりの強烈な「内的思考・自己回帰の姿勢」。

芸人は24時間365日芸人で、日常生活会話がすべて[お笑い」になっている。

我々一般人にとっては「狂気」の世界が、芸人の彼らにとっては「正気」の世界なのだということ。

芸を突き詰めることと、芸人として売れることとが必ずしも一致しないところに、彼らの苦悩があるところが浮き彫りになる。

売れない師匠と、売れてしまった弟子との葛藤にいつしか引き込まれてしまう。

評価がとても分かれる作品だと思うが、私はこれは佳作だと思う。

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このページは、よしかわゆういちが2015年11月 5日 01:24に書いたブログ記事です。

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