読み進める内に釧路の澄んだ空気と冷たい風に触れることが出来る? ホテルローヤル

◆2013年11月17日(日)

ホテルローヤル


桜木紫乃 集英社

1470円


◆釧路の空気と風を感じる?

釧路に実在したラブホテルをモチーフにした作品。廃墟となったラブホテルの、現在から建設を始める時にいたるまでの時系列を逆に、現在から過去に遡って淡々と綴られている。

それぞれが独立した別々の7つの物語が連作となり、読み通すと、一つの物語となる。

ラブホテルというシチュエーションながら、そこに描かれているのは「性」ではなく、「生」である。

ホテルを取り巻く人々の「小さな人生」が7つ、淡々と描かれている。

読み進めている内に、次第に、釧路の空気が身近に感じられるようになる。

どこか透明感のある透き通った空気と、冷たい風を肌で感じられるようになる。

本当に淡々と、それぞれの「人生の物語」が紡がれ重ねられて行くだけなのに、気がつくと自分はその「空気」に浸ってしまっている。

不思議な読後感・・・


これは面白かった。 おすすめである。

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このページは、よしかわゆういちが2013年11月17日 23:48に書いたブログ記事です。

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