最後の最後でギャンブルを仕掛け、それに勝ち残ったザックに「勝負師」の凄みを見た。

◆2013年11月16日(土)

日本代表 2 - 2 オランダ代表

オランダ戦

nikkansports.comより

◆ザックが仕掛けたギャンブル

今まで、国際試合には、ほぼメンバーを固定し戦術の熟成をはかってきたザックが動いた。
先発メンバーをGKを含めて4人も代えてくるという大胆なギャンブルだ。

試合出場に飢えていた選手達にその「場」を与えるとともに、そこが指定席などではなく、内容と結果が伴わなければ香川や遠藤といったメンバーでさえ「外される」という刺激策だ。

そして、それはある意味、これ以上ないと言う形でハマったといえるだろう。

日本の選手達は「闘った」。コンディションに難があり、動きが止まってしまったとは言え、後半はオランダに何もさせないという屈辱的な印象をあたえるほど「闘った」といえるだろう。

そして、オランダといえども弱点はある。ということを肌で感じられたことも大きな収穫であろう。

オランダの選手達は、試合の入りで「相手を見る」事をしてくる。前半の10分までは、日本にやりたいようにやらせて、早い寄せとプレスで、自分たちの攻撃の芽をつぶしに来ていると見るや。細かいつなぎを省略して、ダイレクトに長いパスを出す事で日本の良さを完封した。これが前半。

後半、メンバーが代わり、やはり「相手を見て」来たオランダに対し、香川、本田、長友が流れるような連携を見せ遠藤が右に左に、長めのクロスを放り込んだ。日本にリズムが出てきて、ボールが散り、前半10分以降、日本を蹂躙してきたオランダの選手達に混乱が生じてきた。

オランダ相手には、「相手を見て」くれているうちに、徹底的に速攻をしかけて、またはボールを散らして支配をすることで隙を生じさせることができる・・と、体で学習できたことは大きな財産と言えよう。

遠藤や香川がこれまでの試合とは見違えるようなキレをみせてくれたのも、前半で試合から外された・・・・と言うことから生じた、「試合への渇望」がその元になっているといえるだろう。

だとしたら、この試合におけるザックの采配、今まで禁じ手だった「メンバーの入れ換え」というギャンブルは、ギリギリで成功したとも言えるだろう。切羽詰まった局面で「選手の危機感を引き出す」というギャンブルを仕掛け、それにひとまず勝ち残った勝負師的な采配だ。

ワールドカップで優勝候補とも言われる相手に、2点のビハインドをハネ返した。それだけでなく、慌てさせ、あわやのところまで追い詰めた。

これが、日本のホームではなく、アウエーで行われたと言うことに価値がある。選手達は開き直ってもう一歩のところまでオランダを追い詰めた。

だからこそ、勝ちきってしまって欲しかった試合でもあったのだが・・・

監督も選手達も、ギリギリまで追い詰められたところで、かろうじて自信を取り戻すことに成功した。

次のベルギー戦でも、今日の様な「闘う姿勢」を持ち続けてもらえれば、楽しみではある。

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このページは、よしかわゆういちが2013年11月16日 23:26に書いたブログ記事です。

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