試合に勝って、勝負に負けた試合? ロンドンオリンピック サッカー女子 ブラジル戦観戦記

◆2012年8月5日(日)

日本代表 2 - 0 ブラジル代表

毎日.jp
(毎日.jp 2012-8-4)

◆試合に勝って、勝負にまけた試合

ブラジル・バルセロス監督 (私たちは)多くのチャンスがありながらゴールできなかった。日本は今日のようなプレーをしていたら優勝はできないだろう。

この相手監督のコメントが、この試合の全てを表しているだろう。優勝は出来ないチームに敗れてしまったチームは自分たちなのだという自己矛盾なのだが・・・

ブラジルは試合開始直後から圧倒的な攻撃力で日本ゴールを襲ってきた。流れるようなパスワークから、日本は20分間、ほとんど自陣に釘付けとなり、まともに試合をさせてもらえなかった。それほど、ブラジルの破壊力は抜群だった。

しかし、両サイドから次々に放り込まれるクロスの雨をギリギリの所でしのぎきり、さしものブラジルも「攻め疲れ」を垣間見せた一瞬・・・・

澤の素早いリスタートから、虚を突かれた相手DFの間を抜け出した大儀見が先制。

後半も、出だしから終始ブラジルペース。前線からフォアチェックされ、中盤も支配される。ボール支配率が7割近くと、ほぼ、ブラジルが「持ったきり」となり、日本の中盤も最終ラインに吸収されてしまうような局面が何度も見られた。

しかし、後半も得点したのは日本。

鮫島から大儀見に渡されたボールはロングクロスを押し上げていたブラジル最終ラインの裏へ、飛び込んだ大野がネットを揺らす。

その後も一方的に攻められながらも、結局はブラジルにゴールを割らせなかった。岩清水が本当に良く効いて、決定的な仕事をさせなかった。


◆再び頂点をめざせ!

数ヶ月前の親善試合では、完膚無きまでに叩きのめした時とは別人のように、今日のブラジルは強かった。とんでもなく強かった。

しかし、その「強いブラジル」を、結局はシャットアウトして、しのぎきってしまったのだから、今日のなでしこもやはり強い勝ち方だったと言えると私は思う。

持ち前の速さと、つなぎから生まれた2得点だった。

持ち味を出し切って、またひとつ、難敵を振り切った。

メダルを期待されて、全国民から「勝つ」事を半ば義務づけられた戦士達は、その重圧ともあと2戦で解放される。

ここまで来たら、頂点をめざすしかないだろう。

失うモノが何も無い、前を向くだけのチャレンジャーだったワールドカップから、
失うモノがあり、負けることの怖さを知ってしまった追われる者としてのオリンピックである。

それも、あと2試合である。

再び頂点をめざせ!

 

がんばれ、なでしこジャパン!

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このページは、よしかわゆういちが2012年8月 5日 01:49に書いたブログ記事です。

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