この勝利は「歴史的」かもしれないが、決して「奇跡」ではないと思う、サッカー五輪観戦記

◆2012年7月28日(土)

日本代表 1 - 0 スペイン代表

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(CNN.co.jpより)

◆グラスゴーの奇跡

日本がスペインを破った。新聞、TV、インターネットでの速報を見ても「グラスゴーの奇跡」という表現が踊っている。

まあ、良く勝ったものだ。綺羅星のようにスター選手を抱えるスペインは、文句なしに今大会での優勝候補だ。

その優勝候補を完封しての勝利だけに、「奇跡」という表現も、あながち間違いではないのかもしれない。

もともと、フィジカルコンディションとメンタルコンディションに不安のあった「なでしこJapan」に比べて、清武、永井、

 


◆奇跡では無いと(私は)思うのだ

スペインは、完全に日本をナメていた。(と、思う)

最終ラインをグッと上げてくるのは、まあ、いつものスタイルだ。最終ラインの裏に広大ナスペースがあり、スピードのある永井が常にそこを狙っていた。しかし、永井のスピードを全く警戒していなかった守備陣は、その想像以上のすばしっこさに手を焼いた。

スペインは、日本を研究どころか、ロクに調査もしていなかったのではないか・・・・と思うのだ。

逆に、日本は完璧と言えるくらいスペインを研究していた。

最終ラインから、ボールを動かすように、流れるようにパスが動く。そのスペインのパスワークを、「ボールの無い選手までディフェンスする」、ボールから一番遠いサイドバックの選手に至るまで、スペインの選手がボールをもった瞬間にディフェンスに入る。つまり、日本はボールの出ドコを抑える(無くす)戦術をとったわけだ。

ボールを動かすパスを封じられたスペインは、結局、足元のパスが多くなり攻撃のスピードは落ちる。結果として、日本に「時間的な余裕」ができるようになり、前半から、猛攻を受けてはいるが、決して余裕が無いわけではない・・・という試合展開に持ち込めた。

そして、永井、清武らのフォアチェックを徹底した。高いディフェンスラインの裏を狙って、再三、最前線から運動量をいとわずチェックに行ったわけだ。

・相手の良さを消し、攻撃のスピードを落とさせ、なるべく相手自陣でのボールを奪うという戦略を立て、

・ボールのあるなしに関わらず、運動量を高めて守備をし、素早い攻撃につなげるという戦術を徹底した。

日本は「勝つための戦略と戦術」があり、それを忠実に実行し、勝利した。

言わば、「スペインに対し勝ちに行くサッカーをし、そして、勝った」と言う事だ。これを「奇跡」と呼ぶのは、選手達に失礼だろう。

 

しかし、嬉しい。意味のある大きな勝利だ・・・・

 

 

◆歴史的な勝利

オリンピックという場でヨーロッパのサッカー大国に勝利した・・・・という意味でも、歴史的な勝利であり、意味のある勝利なのだが、それ以上に、

今のメンバーは、「4年後のワールドカップを戦う中心選手」でもあると言う事が重要だ。

それは、つまり、4年後のワールドカップで、スペインと対戦するような事があった場合、

・日本には「過去本番で勝ったことのある相手」であり、
・スペインでは「過去、煮え湯を飲まされた事のある相手」である

と言うことになる。

その他の対戦国にも、「このメンバーは過去スペインを倒している」という心理的アドバンテージを持てると言うことでもあるのだ。

力のある国にノープレッシャーで地力を発揮されてしまうのと、警戒されほんの少しでも萎縮されるのとでは、4年後のワールドカップで雲泥の差を生むことにもつながると思うのだ。

 

ともあれ、まずは予選を突破して決勝トーナメントに進まないことには、今回の勝ちも全く意味が無くなってしまう。

まずは、次の試合も今回と同じパフォーマンスで闘って欲しい。

 

(今日は、なでしこ・・・だな。スエーデンとの大一番、サッカー好きはしばらく忙しいぞ・笑)

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このページは、よしかわゆういちが2012年7月28日 18:09に書いたブログ記事です。

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