時計の様に精密・精緻なプロッドに感嘆!ジェフリー・ディーバー「ウォッチメイカー」を読む(悪友文庫1・2)

■2011年6月6日(月)

ジェフリー・ディーバー 「ウォッチメイカー」を読む。

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悪友文庫その1・2である。

“ウォッチメイカー”と名乗る殺人者あらわる。手口は残忍で、いずれの現場にもアンティークの時計が残されていた。やがて犯人が同じ時計を10個買っていることが判明、被害者候補はあと8人いる―尋問の天才ダンスとともに、ライムはウォッチメイカー阻止に奔走する。2007年度のミステリ各賞を総なめにしたシリーズ第7弾。

ジェフリー・ディーバーという作家の作品は初めて読んだが、凄いもの。

「事実は小説より奇なり」などと言われるが、この作品を読むと「この小説より奇なる事実」などはあり得ないのではないか?と思えてしまう。それくらい、このプロットは凄い!

どんでん返しが何度訪れるだろう?読み進めていくと、自分の脳みそが作者に踊らされ、翻弄され、蹂躙される感すらある。物語にある、主線と伏線。その一つのプロッドが、次の物語の伏線となり、相互にもつれ合い、絡み合う。何度と無く読み返し、ようやく犯人の「意」とする処をつかめたりするなど、読み手の力量をもタメされる一冊(上下)ではある。

人が、どれだけ時計のように「精密」になれるか?人間の「行為(作為?)の緻密性の限界に挑戦」という趣の小説。

リクツ抜きに楽しめる一冊!しかし、睡眠不足注意!ではある。(笑

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このページは、よしかわゆういちが2011年6月 6日 23:54に書いたブログ記事です。

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