乱暴な論かもしれないが、中国に感情論だけで向き合うのは危険だと思えてしまう・・・海保の尖閣映像流出に思う

おい、ちょっと待て・・・・

思わず、つぶやいてしまった・・・・

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尖閣映像を流出させた「犯人」が逮捕されたとの事。

当局は、GoogleにIPアドレスの任意提出を拒否され、令状で強制的にアドレス情報を取得したらしい。

私はIPアドレスがわかった処で、どうせ身分証不要のネットカフェあたりでアップされてるだろうから、個人を特定するのはとても無理だろうと思っていた。

インターネットを過信しているかなぁ・・・IPアドレスがわかったところで、所詮一つのグローバルIPがわかるだけ。ルータでNAPTがかけられたら、具体的なポート番号でも捉えない限り、送信したPCの特定は至難の技だ。個のPCが特定されたとしても、ネットカフェのPCは再起動すると、ほとんど全てのデータは初期化されてしまうので、URLベースのアクセスログは追跡不能だ。さらに万一、それを利用した個人まで特定されたとして、「物的証拠は無い」のだ。すべてデジタルのアワと消えてしまうので、逮捕できるだけの証拠はまず確保できまい。

マスコミが、「GoogleによるIPアドレスの提供」で、あたかも犯人の特定が間近のような報道をするのを見るにつけ、何か、インターネット万能?とでも表現したらよいのか、みんなが「ネットは何でも出来る(=だからアクセスした犯人も特定できる)」ような錯覚をしているのではないか・・・と、ちょっと醒めた目で見ていた。

そうしたら、何と犯人?が半分自首のような形で拘束されたと聞いた。

自首であれば、話はわかる。

海保に「犯人を捜すな」という旨の電話やメールが殺到しているらしい。

ちょっと待て・・・である。

映像は正直、私も見た・・・というより、あれだけマスコミでも流されてしまってはいやでも目に入ってしまう。どうみても、中国船の体当たり、不法行為ではある。

しかし政府が公開をためらったのにも、理由があるはずだ。

単に、「自分たちが情報を独り占めしたくて」などという子供じみた理由からではないはずなのだ。

 

冷静に考えてみればすぐにわかること。


今年、私はスーツを2着新調した。(ちょっと奮発して、とある(有名)ブランドのものである)購入して驚いたのだが、両方とも中国製であった。中国とは、かほどに、私達の生活に密着してしまっている国なのだ。

感情的には私も、中国船の行為はちょっと許し難いものを感じはする。

中国の横暴には、軽く憤りに近い感情を禁じ得ない。

しかし、しかしである。

いたずらに中国を刺激することが、短絡的に感情論に走ってしまうことが、得策ではないかもしれないとも思えるのだ。

中国の市場というものに、どれだけ私達が「依存」してしまっているかを改めて考えてみれば、震撼するものがある。

私の住んでいる北海道は中国人の観光客ですくなからず潤っている部分がある。札幌の土産物店をみればそれはすぐにわかる。

現に私の来ているスーツも中国製だし、実は私の販売している商品も中国のレアアースの問題で納期に乱れが出て、顧客に迷惑をかけてしまった事もあった。

本当に、私達の生活や経済に中国という国は(好むと好まざるとにかかわらず)影響を与えてくれてしまっているのだ。

海保に「犯人捜しをしてくれるな」と申し入れている方々は、その多くが、「日本人的な感情」で、「中国が悪いことをしたのだから・・・」と感じていると思う。わからないでもないところではある。

しかし、今、ここで、中国と事を荒立ててしまうと、困るのは私達自身、自分たち自身の(たとえば)収入に直接影響が及ぶかもしれないと考えられても、みんな「映像を公開しろ」と言えるだろうか?

商品の供給力低下・・・という、実害を体で味わってしまった私は、「中国の影響力の怖さ」を体感してしまったのだ。

感情論だけで、すぐには言えないものがある。

(この項続く)

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このページは、よしかわゆういちが2010年11月11日 03:04に書いたブログ記事です。

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