奇跡の一尾と反省の一礼(前編) 石狩川王子製紙排水樋門

■2010年10月23日(土) 晴れ 気温18℃

急遽の釣行 千歳川5条通り樋門

千歳川

天気も良く、無風。この時期ではなかなか巡ってこない気温18℃という絶好の天気。

 

一週間、本当に忙しく、釣行の予定は明日の日曜日だったが、気温・風が絶好の条件になることがわかったので、急遽の釣行となった。

しかし・・・・

千歳川減水

み、水が無い!

足跡のあるあたりは、普段ひざ上以上の水位がある。川底は柔らかいヘドロ状の泥。このあたりで足首まですっぽりと埋まってしまう。水際は5m以上と、はるか先である。

これでは、喰わせても取り込めない。絶対に無理だ。タモに掬い込むには少なくとも3~40cm以上の水位が欲しいところだが、この状態ではそこにたどり着く前に自分が泥に取り込まれてしまう。(笑

川面は静かな正流で、あちこちで鯉の泡づけが浮かんでいる。風も柔らかな南風、絶好のコンディションだ。あきらめきれず、後ろ髪を引かれる思いで、ポイント移動。

行く先はココしかない・・・の王子製紙排水樋門。

石狩川王子製紙排水樋門

こちらも水位はかなり下がっている上コンクリート斜面が滑りやすく、足場が悪いが何とか釣りにはなりそうだ。

前回の釣行で、用意していたすべての仕掛け・オモリを失ってしまったので今回は全て新調。

   ishikarigawa20101023-6.JPG

鯉用のヒシ型オモリは北海道では手に入らない・・・・このオモリは東京勤務時代入り浸っていた「上州屋新橋店」の店長に頼み込んで、「通販」してもらった逸品。(カタチ的には、大ゴイ研究所の物の方が薄くて使いやすいのだが、こちらは現在品切れ・欠品中なのだ・・)

誘導長は約20cmと、ちょっと長め。(長さが不揃いなのはご愛敬)

前回コマセなしでも相当数のアタリがあり、むしろ小型の寄りがキツイ傾向さえあったので今日もコマセを外し、クワセ一本針で行ってみる。

ishikarigawa20101023-5.JPG

のべ竿でのウキ釣りならともかく、投げ竿でのぶっ込み釣りでこの仕掛け・・・・これで釣れてくれれば、相当魚影が濃いということだ。

石狩川王子製紙排水樋門

1番竿は、樋門出口に送り込みで振り込む。

投入直後から、プルプルと小刻みにサオ先が震える。予想通り、今日もサカナは溜まっている様子だ。

「釣れてるか~い?」

背後でいきなり大声!(ひどくビックリした・笑)地元の釣り師のおじさんがやって来た。挨拶し、二言三言言葉を交わしていると、突然1番竿のドラグが鳴く!

竿を手にする瞬間、ちょっと迷った。この場所はすぐ近くに何かが沈んでいる様子。いきなりテンションをかけると、そこに潜り込むに決まっているので、できれば沖目に走らせてやりたい。で、あれば、もう少しこのまま走らせてやった方がいい・・・か?

「おう!引いてるよ~」

おじさんからは、「早くファイトしろよ」という催促がかかる。「わかってるんですが、迷ってるんですよぉ~」と心の中で叫ぶ。(笑

一瞬躊躇した分対応が遅れたか、ずしっと重みを感じさせてくれたサオ先が動かなくなった。ガッチリと根掛かり・・・・う~ん、走らせても、別の根に潜るか・・・・ここのコイは本当に賢い。というより、そこかしこに根掛かってしまう何かがふんだんにありそうな気がする。

「ダメか?残念だったなぁ、いいヒキだったのに!ガハハ!」

おじさんの豪快な笑い声。こちらはガックリ・・・・

彼は私の1番竿のすぐ脇でタックルボックスを開け始めたので、1番竿はそのまま揚げてポイントを開けてあげることにする。

ishikarigawa20101023.JPG

おじさんを背後から盗撮。(笑)彼は竿1本とタックルボックス1個、短靴という「軽装」。いかにも地元のベテラン釣り師という雰囲気がぷんぷん。こういう方はポイントに関する情報を沢山お持ちの事が多いので、なるべく可愛がってもらうに限る!(なので、すすんでポイントをあけたりしたワケだ)

ishikarigawa20101023-2.JPG

気を取り直して、2番、3番は入り江の先へチョイ投げ。こちらも大幅に水位が下がり水底のブロックが完全に露出している。川面は小魚がハネ、ヘラブナのモジリがさかんにある。非常に魚っ気のある状態。今日もアタリはそう遠くないだろうと思われる・・・入れたばかりの2番竿(向かって右)が、すでに小刻みに揺れ始めている。サワリである。

と、見ると、今度はおじさんが喰わせたらしく竿が満月のようにしなっている。結構な型を喰わせたらしくなかなか手こずっている。さっき聞いた話では彼はミミズを使っているとの事。ここの型モノはミミズでもいいらしい・・・。

おじさんはタモすら持ってきていない、タモなしでは難しいサイズの様子でもあるので、掬い(救い?)に向かう。獲物はなかなかいいサイズだ!60CMは軽く越えていそうだ。アタマがでかいぞ・・・!

「捕りますか?」「お願いします」「じゃ、もう少し寄せて下さい!」

呼吸を合わせて取り込む。一発でネットイン!

ん!?

あれ?

見慣れたオモリ・・・

コイがくわえているのも見慣れたハリス・・・

ちぎれているナイロン4号のミチイト・・・・・

おじさんの二本針は鯉のクチではなく、オモリにからみついている・・・・

・・・

・・・・・

なんと!

・・・・・・・・

なんと!

コイツ、さっき俺がバラシたヤツじゃん!!!!!

つい先ほど、私がバラした鯉は、オモリを引きずりながら根から脱出した瞬間そのオモリがおじさんの二本針にフックしたらしい!

こんな事ってあるのか?奇跡に近いのではないだろうか!?

「えっ!、これ、アンタが喰わせたヤツなの!?」

「そうらしいですね!でも、釣り上げてくれたのはおじさんですよ!」

「そうか、二人で釣ったんだな!ガハハハ!」

本当にまぎれもなく、「私が喰わせて(バラし)、おじさんが(オモリを引っかけて)釣り上げてくれた」二人の協釣の1尾という事だ。どちらともなく、ガッチリ握手して大笑いした。

koi20101023.JPG

二人の協作、奇跡の一尾は64cmとまずまずのサイズだった。コマセなしの角イモ一本針が、ガッチリ下アゴにフックしていた。

水面に降り、リリースをしていると背後で2番竿のドラグが鳴く。投入直後からサワっていた竿だ。竿を手にすると、なかなかの重量感だがゴツゴツと何かに触れるいやな感触のあと、こちらもガッチリ根掛かり。右に左に場所を変え、引き込み何度か抜こうとしたがダメ。なすすべなくイトを切った。


「デカかったかぃ?」遠くからおじさんの声。こちらの動きはしっかり観察されているらしい。(笑

「こっちはデッケェ、ヘラが来てるわ!」見ると、確かに30cmを遙かに超える大型ヘラ。


北海道に戻ってきて驚かされる事の一つに、「ミミズで大型ヘラが釣れる」と言うことがある。本来、植物性プランクトンイータのヘラブナが、当地では動物性エサの代表格「ミミズ」でバンバン釣れてしまうのだ。これには驚いた。水温の絶対値が本州に比べて低く、エサも本州に比べると少ない状況に順応して行くためにヘラブナも動物性のエサを喰うように「進化」した・・・とでも言うことなのだろうか?

なんて事をぼんやり考えていると、再投入した2番竿がドラグを鳴かせている。それにしても、早い!

二回の根掛かりがアタマにあったので、今度はすかさずクラッチを入れミチイトの出を止めた上しっかりアワせる。グングンともの凄い引き込みがくるので、しゃがみ込んでこらえる。ミチイト・ハリスがやや心配だが、竿の弾力を信じてこらえる。竿さえ伸されなければ大丈夫。サーフパワー、グラスのこの名竿は、鯉の強烈な引き込みのショックをスプリングの様に吸収してくれる。(全く、大した竿である)

二度ほど、強く大きな引き込みをこらえた上でクラッチを切りイトを出してみる。よし、今度は流心へ向かう・・・・向かわない!

右に走ったかと思えば突然左。左かと思えばいきなり手前に。そのたびにゴンゴンとミチイトか底の何かにスレるような感触がありヒヤヒヤするが、竿をたて、なるべく浮かせてヤリトリをする。

寄って来たのは意外にサイズが小さかった。しかし、石狩本流の鯉はサイズが小さくとも本当によく走るし、何より賢い!

タモに入る直前まで暴れるヤツをいなして、なんとかネットイン。

koi20101023-2.JPG

54cmの小型だが体高があり、写真では堂々たる鯉に見える。尾びれがデカイ、この尾びれが強烈な走りを生む。

「いや~、アンタ!うまいねぇ!」 おじさんからは、大げさな拍手である。

お世辞だとわかりきっていても、気分は悪くない。(爆

(後編へつづく)







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このページは、よしかわゆういちが2010年10月23日 23:51に書いたブログ記事です。

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